県の「感染拡大緊急警報」を受けての町長メッセージ④

町民の皆様におかれましては、日頃から新型コロナウイルス感染症防止対策についてそれぞれの立場でご理解・ご協力を賜り心から感謝申し上げます。感染症対策の基本である①手洗い ②咳エチケット(マスク着用) ③3密(密閉・密集・密接)回避は、「うつらない・うつさない」ための必要最低限の行動指針であり、引き続き厳守をお願いいたします。

さて、県からの公表のとおり、「西都・児湯地域」でクラスター(感染者集団)が発生しました。7月22日以降の5日間で40人を超える感染者が確認されました。県独自の緊急事態宣言の一つの目安である直近1週間の新規感染者28人を超えましたが、県は、発生源の特定、入院病床稼働率、経済的影響など総合的に判断し、緊急事態宣言の一段階下の「感染拡大緊急警報」を発令しました。

「感染拡大緊急警報」とは、特定の圏域(県内を7医療圏に分類)において感染が続発する場合に、最大級の警戒を持って徹底的な封じ込めにあたることとしており、その手段として、濃厚接触者等の徹底的なPCR検査の実施や、接待を伴う飲食店への休業要請・時間規制などを検討することとしています。「西都・児湯圏域」では、クラスター発生により感染状況が厳しい圏域(レッドゾーン)として位置付けられ、原則として圏域内の不要不急の外出自粛やイベント等の中止・延期、休校、公共施設の閉館・利用制限の対象となり、接待を伴う飲食店への休業要請も実施されそうです。

宮崎・都城・日向の各圏域(イエローゾーン)は、新規感染者が限定的な地域として位置付けられ、慎重な行動が求められます。具体的には、イベント等は状況に応じ実施するが規模縮小も考慮する、公共施設は状況に応じ開館するが利用制限もありうるとの対応です。本町では、県の対応区分に基づき、公共施設等の利用者に感染防止の行動指針を遵守するよう指導しながら開館したいと考えます。イベントは、3密回避及び感染防止が困難なら中止もありえます。小中学校や放課後児童クラブ、幼保園等は、これまで同様感染防止の徹底に努めていきます。

本県での感染者は、4月11日の17例目以降発症例がなく、落ち着いた状況で推移しておりましたが、東京都をはじめ国内及び県内の感染者の増加は、第2波到来と言ってもおかしくない状況です。国ではGo Toトラベルで、県では宿泊券・食事券の交付などで経済と感染拡大防止との両立を目指しており、ウィズコロナは「新しい生活様式」の下で進めていかなければなりません。しかし、コロナを軽視し、県民気質の「てげてげ」の感覚で感染症対策に取り組んでは大事に至ります。

町民及び事業所の皆様には、今回のクラスターの発生を教訓として、新型コロナ感染症対策は身近な問題、つまり自分事として捉え緊張感をもって感染症拡大防止に取り組んで頂くようお願い致します。もし、町内で感染が発生しても、感染者は被害者との認識で、温かく見守り早期の回復・復帰を期待しましょう。感染者に対する偏見・差別は厳禁です。なお、本町の大きなイベントである「ふるさとまつり」や「みまたん霧島パノラマまらそん大会」などの開催の有無については、それぞれの実行委員会で検討中です。決定次第ご報告致します。 ようやく遅い梅雨明けとなり、厳しい暑さの夏が訪れます。健康には十分気を付けて猛暑を乗り切りましょう。

皆様のご健勝、ご活躍を祈念します。

 

令和2年7月27日  三股町長 木佐貫 辰生

 

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