県独自の緊急事態宣言発令を受けて(町長メッセージ⑩)
県は9日、独自の緊急事態宣言を発令しました。新型コロナウイルス感染症の「第4波」が全国的に拡大している状況や九州各県の爆発的拡大、県内クラスター(感染者集団)、特に宮崎市の感染状況などを踏まえた判断です。県内の感染者数は、3月は15人と落ち着いた状況でしたが、4月に入り日向・東臼杵圏域、都城市、宮崎市で次々とクラスターが発生し感染者数は280人、5月は宮崎市を中心に感染者が爆発的に増加し8日現在313人と「第3波」同様の様相を呈しつつあります。本町でも4月は10人、5月には現時点で6人が感染しました。
県独自の緊急事態宣言は、次の5点を理由に発令されました。
①人口10万人当たりの療養者数が37.1人(5/8時点)、直近1週間の新規感染者数は26.7人(5/2-5/8)で政府分科会の指標でステージ4(爆発的感染拡大)を上回っていること。
②4月以降の感染者の4割近くが感染力の強い変異株に置き換わっており、年齢に関係なく重症化しやすいと指摘されていること。
③宮崎市から他圏域への感染拡大を防ぎ、今ある火種を消すこと。
④県外からの感染持ち込みを防ぐこと。
⑤本県の医療提供体制は脆弱であり、爆発的感染拡大を抑止する必要性が高いこと。
県独自の緊急事態宣言の期間は5月31日までで、内容は次のとおりです。
①原則、外出自粛 日常生活圏内で過ごしてください。宮崎市との往来は慎重に。
②原則、県外との往来自粛 仕事等でのやむを得ない往来は、感染対策の徹底を。
③原則、県外からの来県自粛 不要不急を除き自粛を。
④イベントの開催制限 延期または中止を。
⑤会食の制限 会食は4人以下、2時間以内、家族など身近な人と。
⑥テレワーク、時差出勤の奨励 職場における「密」を避けよう。
⑦宮崎市内の飲食店への時短営業要請 営業は午前5時~午後8時。酒類の提供は午後7時まで。(23日まで)
このような発令を受けて、本町でも感染防止対策に取り組みますが、現時点では公共施設や教育関連・福祉施設などの閉館・時短などは考えていないところです。今後については、感染状況を見ながら判断していきます。しかし、恒例の「まちドラ!」は中止、「モノづくりフェア」は延期としました。ご理解をお願いします。
本町では、ワクチンの集団接種を12日(水)から始めます。電話予約が殺到し、繋がりにくくご迷惑をお掛けしたことにお詫びを申し上げます。接種希望者全員が接種できる体制で取り組みますのでご理解をお願いします。現在、65才以上の接種受付を行っていますが、電話は混み合いますので、可能な限り本町公式サイトか郵送する「お知らせ」に記載されている二次元コードからの申し込みをお願いします。集団接種は、町内医療機関の医師と看護師にご協力いただきます。一般診療を済ませ午後から、そして土曜・日曜返上での接種であり、医療従事者の皆様の献身的な協力に心から感謝申し上げます。そこで、集団接種がスムーズに進むため町民の皆様へのお願いです。予診票は、家族などに相談し、必ず記入してから会場にお持ちください。接種に不安のある人や持病のある人は、「かかりつけ医」に相談してください。よろしくお願いします。
終わりに、県内が爆発的感染に至らないこと、そしてワクチン接種がスムーズに展開できることを願って町長メッセージとします。
令和3年5月10日
三股町長 木佐貫 辰生
- 「ご長寿おめでとうございます。」(町長祝辞)
- 県全域に「緊急事態宣言」を発令(町長メッセージ⑭)
- 新型コロナ「感染拡大緊急警報」の発令を受けて(町長メッセージ⑬)
- 新型コロナの第5波に備えて(町長メッセージ⑫)
- 新型コロナワクチンの集団接種について(町長メッセージ⑪)
- 県独自の緊急事態宣言発令を受けて(町長メッセージ⑩)
- 新型コロナウイルス感染症の都城市・三股町の感染警戒区域(オレンジ区域)指定を受けて(町長メッセージ⑨)
- 3月・4月は「感染拡大防止強化月間」
- 「緊急事態宣言」(県独自)の解除は、安全宣言ではない
- 県下全域の感染拡大緊急警報の発令及び都城・北諸県圏域の赤圏域化を受けての町長メッセージ
- 謹賀新年