新型コロナウイルス対策についての町長メッセージ②

町民の皆様におかれましては、新型コロナウイルスの推移に高い関心を持ち、日々それぞれの職場、立場で注意喚起や行動自粛に努められ、国・県・町の行動指針にご理解・ご協力を賜っていることに感謝申し上げます。国は4月7日に「緊急事態宣言」を7都府県に、16日には全国に拡大し、5月6日までの期間、より一層緊張感をもって行動することを求めました。特に今月中からゴールデンウィークの間の「行動自粛」と「不要不急の県外への移動自粛」が重要です。このため、町では県の方針にのっとり、22日から3月中と同様、小中学校の休校や公共施設の一部休館、イベント・行事等の中止・自粛等の措置に至りました。ご理解とご協力をお願いいたします。

さて、新型コロナウイルスは、未知の感染症で特効薬もなく多くの感染者が発生し、亡くなる方も増えています。本県でも17人が感染し予断を許さない状況が続いています。このことを踏まえ、町民の皆様に次の三点について特に配慮していただきますようお願いします。

一つ目は、医療崩壊を防ぐため「不要不急の県外への移動自粛」です。

県内の感染症指定医療機関のベッド数は31床で、新たに宮崎市管内に25床の確保と軽症者用のホテルを準備したとの報道がありました。本町を含む都城管内の感染症に対処できる病床は、4床だけです。今のところ県内の感染者は17人で落ち着いているようですが、これからの動き次第では、管内4床では心もとない限りです。県内の感染者の主な感染経路は、県外からであり、特にこの期間の「不要不急の県外への移動の自粛」をお願いします。また、新型コロナは、風邪に似た症状であることから、一般病院やクリニックへ直ぐに通院しがちですが、今回は慎重に対応したいものです。不安を感じたら都城保健所内の帰国者・接触者相談センター(0986-23-4504)へ相談してください。医療崩壊を招かないためです。

二つ目は、「正しく恐れること」です。

過度に怖がることなく、手洗いと「3密(密閉・密集・密接)回避」を徹底することです。風邪やインフルエンザのように大半の感染症は根絶することが難しく、ワクチンや治療薬、抗菌剤でコントロールしながらうまく付き合っていくしかないと言われます。新型コロナウイルスは、人から人への飛沫感染、接触感染が原因で蔓延・拡大することから「行動自粛」と「3密回避」が一番の予防策ですが、すべての活動を止めるわけにはいきません。今のところ、ワクチン・薬がないことから他の感染症以上に、「手洗い」、「咳エチケット」、そのうえ「3密」を避けて行動することが重要です。

三つ目は、新型コロナウイルスによる「偏見・差別」は厳禁ものです。

私たちが生活するうえで欠かせない重要なインフラがあります。交通、通信、エネルギー、物流、医療などは、非常時にあっては必要不可欠な社会インフラです。特に今回の事態で激務に携わる医療従事者の皆様には、感謝と敬意しかありません。また、広域に動かざるを得ない物流関係者には、コロナ蔓延地域への出入りもあり心配が絶えないことと思います。そのような中、これらの人々や家族に対し偏見や差別が一部にあるとの指摘があります。命に係わる最前線で働いている医療関係者や生活必需品の物流に従事している皆さんには、感謝こそすれ偏見・差別などは到底許されるものではありません。また、感染者や家族に対する偏見・差別も大きな問題です。感染者は被害者です。明日は、我が身かもしれません。早期に回復するよう皆さんで支え、応援したいものです。

ゴールデンウィークが近づいてまいります。例年なら「ヒト・モノ・カネ」が大きく動く時期です。今回は非常事態であり、コロナ予防の第一は活動の自粛です。当分の間、我慢、忍耐が求められています。結果によっては、緊急事態宣言の延長があるかもしれません。「正しく恐れる」の言葉通り、手洗い、咳エチケット、3密回避を守り、慎重に行動しましょう。繰り返しになりますが、この間の「不要不急の県外への移動」は控えて頂きますようお願いいたします。

生活支援対策としての社会福祉協議会での小口現金貸し付けや商工会・役場でのセーフティネット保障については、随時受け付けています。また、予算化が予定されている10万円の給付については、スピード感を重視して対処してまいります。町独自の支援策については、検討中です。まずは、拡大蔓延防止、医療崩壊阻止のため、町民各位の賢明な行動が期待されています。チーム三股でこの難局に対処してまいりましょう。

令和2年4月20日  三股町長  木佐貫 辰生

 

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