都城・三股区域のまん延防止等重点措置の指定を受けて(町長メッセージ⑰)
オミクロン株の急拡大を受けて、国・県は1月21日(金)から2月13日(日)の期間、都城市・三股町をまん延防止等重点措置区域として指定しました。本区域は、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が1月20日現在、県平均134.7人に対し270.7人と感染状況が最も厳しい状況であるうえ、飲食店等で連続してクラスターが発生するなど爆発的に感染が拡大していることからの指定です。
本町では、19日20人、20日29人と爆発的な感染急拡大を呈しています。第5波の7月後半から9月後半の2ヶ月間では40人程度の感染者でしたが、第6波では1月の2週間足らずで70名強と比較にならないスピードで感染が急拡大している状況です。本区域での感染は、成人式前後の知人間の会食やマスク外しの会話、飲食店でのクラスターが主でしたが、その後家族に感染が持ち込まれ、家族・親族間で感染が拡大し、そして職場や学校に感染が持ち込まれるケースが増えています。つまり、二次感染、三次感染となり、感染が広がりつつあります。
このようなことから、発熱や咳、のどの痛み、だるさなど体調に異変を感じたら、医療機関を受診してください。また、無症状の人は、無料のPCR検査を受けてください。無理に登園、登校、通勤するとクラスター発生のリスクがあります。但し、過度に恐れることはなく、これまで同様マスク着用、手指消毒、三密回避(密室、密閉、密集)、換気などの基本的な感染対策に心掛けましょう。国の「まん延防止等重点措置」の適用に伴う行動要請は次の通りです。
①混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出・移動の自粛
②圏域外への不要不急の外出・移動の自粛
③会食一卓4人以下、2時間以内
④20時以降、飲食店へのみだりな出入りの自粛
⑤高齢者施設等の対面での面会制限等
⑥飲食店等への要請~20時までの営業時間短縮、酒類提供の終日禁止
⑦大規模集客施設への要請~入場者の整理等、マスク着用の周知等
⑧イベントの開催制限~会食に繋がる場面の制限、人数上限2万人
⑨不要不急(仕事を除き、可能な限り)の県外との往来自粛、来県自粛
飲食店等における営業時間短縮等の要請に伴う協力金については、国の交付金のスキームに基づき売り上げ規模別に店舗単位で支給いたします。各店舗のご理解ご協力をお願いします。同時に、飲食店への時間短縮営業により、直接的な影響を受けて売上高が減少した事業者等に対しては、町独自の支援を行います。詳しくは、町ホームページをご覧ください。尚、公共施設の閉館、時間短縮等については、現時点では考えていないところですが、感染状況の推移を見ながら判断していきます。
オミクロン株は、デルタ株と比較して重症化しにくい可能性が示唆されていますが、未だ知見が定まっておらず、後遺症のリスクも考えられます。そして、このまま新規感染者の増加が続き、高齢者や基礎疾患を有する方に感染が波及した場合、入院者や重症者の増加に伴う医療のひっ迫や社会経済活動への甚大な影響が懸念されています。このことから社会全体で感染を抑制する行動が必要です。その一つが、3回目のワクチン接種です。個別接種を2月1日から、集団接種を2月16日からの実施予定です。接種券が届いたら予約をお願いします。町民の皆様のご理解ご協力を宜しくお願いします。そして、このところ、感染者への誹謗・中傷や偏見・差別を聞くことがあります。明日は我が身かもしれません。感染者は被害者です。一日も早い回復を祈りたいものです。
終わりに、本町の感染予防対策と社会経済活動が両立し、早期に感染急拡大が沈静化することを期待して町長メッセージといたします。
令和4年1月21日
三股町長 木佐貫辰生
- 町長4期目のスタートと10月町議会(町長メッセージ㉔)
- 台風14号被災状況とコロナ「医療非常事態宣言」から「医療緊急警報」へ(町長メッセージ㉓)
- 「ご長寿おめでとうございます。」(町長祝辞)
- 県全域を「BA.5対策強化地域」に指定(町長メッセージ㉒)
- 第7波の「医療緊急警報」発令と町独自の「生活者・事業者支援及び感染症対策」事業について(町長メッセージ㉑)
- 県独自の「感染拡大緊急警報」(赤圏域)を延長!! (町長メッセージ⑲)
- 「まん延防止等重点措置」の解除及び県独自の「リバウンド防止強化月間」への移行を受けて(町長メッセージ⑱)
- 都城・三股区域のまん延防止等重点措置の指定を受けて(町長メッセージ⑰)
- 都城市・三股町圏域の感染急増圏域(赤圏域)の指定及び「オミクロン株の市中感染」を受けて(町長メッセージ⑯)
- 都城・三股圏域の感染警戒区域(オレンジ区域)指定を受けて(町長メッセージ⑮)
- 謹賀新年