町長4期目のスタートと10月町議会(町長メッセージ㉔)

10月議会は、4期目のスタートとなることから所信表明と新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用予算、そして令和3年度各会計の決算承認が主な議案となりました。また、一般質問では、町長選と町議会議員選挙の投票率や台風14号の被害状況・復興対策、そして選挙公約についての質問がありました。新人議員の一般質問もあり、活発で充実した議会となったのではないかと思います。

 

台風14号については、梶山地区の土砂災害により1名の方がお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りいたします。災害状況は、道路損壊や公園の法面崩壊、農業用水路の損壊、ビニールハウスなどの農業用施設の被害、住宅や車庫などの一部損壊、そして学校・公園の倒木といった多数の被害が見られ、町では早期復旧に努めています。台風などでは、気象庁や町が発信する情報に従い、周囲に避難を呼びかけつつ自分も率先して避難する「率先避難」の心掛けが身の安全に繋がることをあらためて痛感させられました。

 

中学校給食費の無償化については、財源、スタート時期、小学校とのバランス、県内の状況など、多数の議員から質問がありました。財源は一般財源を基本にふるさと納税も視野に入れて予算編成を行い、公約どおり来年度からスタートしたいと考えます。小学校とのバランスは、小学生もやがて中学生となることから同じ恩恵を受けると回答しました。県内の状況は、小・中学校全額無償化が6団体、半額3団体、中学校全額無償化が1団体、一部補助と定額補助が2団体と、県内26自治体のうち12自治体(4割以上)が既に実施済みで、遅れることなく取り組みたいと答弁しました。

 

昨年10月1日と今年の町の人口を比較しますと、116人減少しており、平均すると毎月10人ほど減少していることとなります。この人口減は、深刻な課題と受け止めており、新たな対策が必要と考えます。中学校給食費の無償化は、中学生保護者の負担軽減にとどまらず、移住・定住先の選択肢の一つとなり、子育て世代が増えることで食事や買い物など地域活性化に貢献し、経済の好循環を生み出すものと考えます。また、住宅建設にも結び付き、固定資産税や町民税の増収にも貢献します。「子育てに優しい町」である本町にとって必要な施策と考えています。

 

次に、新型コロナ感染症対策およびウクライナ情勢や円安に伴う原油・物価高騰対策として、地方創生臨時交付金を活用して農畜産業の飼料価格高騰対策支援事業や医療機関・福祉事業所・保育所等物価高騰対策支援事業などの予算編成を行いました。

 

◎電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援事業・・・7,760万円
 ○飼料価格高騰対策支援金・・・5,270万円
  配合飼料価格の高騰を受け、経営に支障が生じている畜産農家(全畜種)
  の負担軽減のため、町独自の飼料価格高騰対策支援金を畜産農家へ給付
  します。
 ○暖房用等燃料費高騰対策支援事業・・・230万円
  加温機を使用する施設園芸または茶の加工を行う農家および法人に対し、
  燃料費を支援します。
 ○医療機関・福祉事業所・保育所等物価高騰対策支援事業・・・2,260万円
  町内に住所を有する、医療機関・薬局、介護・障害福祉サービス事業所、
  保育所などへエネルギー・食料品価格高騰分の支援を行います。

 

国では、国際情勢や円安に伴う物価高騰に対し、29兆円を超える「総合経済対策」を発表しました。内容を精査し必要な施策を、国・県と連携しながら町民の皆さまの生活者支援・事業者支援に取り組んでまいります。オミクロン株対応のワクチン接種については、個別接種を10月から開始し集団接種は11月からの実施を予定しています。今年は、インフルエンザの流行も危惧されていることから、早めの接種を勧めています。晩秋から初冬に向かいます。健康に留意しながら、皆さまのご活躍を祈念します。

 

令和4年11月1日    
三股町長 木佐貫 辰生

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