謹賀新年

謹んで新年のお祝いを申し上げます。

町民の皆さまには、2年近くに及ぶ新型コロナウイルス感染防止対策にそれぞれの立場でご協力を賜り、深く感謝申し上げます。本町では、延べ100人を超える感染者が発表され、感染拡大防止に関係機関と連携し対処してきたところです。国内の感染状況は、10月以降沈静化しつつありますが、新たな変異株もあり、引き続きマスク着用などの基本的な感染症対策は重要と考えます。ワクチン接種においては、町内医療従事者の積極的な協力によりスムーズな運営ができ、そして多くの町民の皆さまが2回接種に協力していただきました。改めて感謝と敬意を表します。今年は3回目の接種に取り組みます。感染・重症化予防対策として接種に協力してくださるようお願いいたします。

 

さて、昨年を振り返りますと、コロナ禍のため早馬祭りや、集落の祈念、六月灯、夏祭り、敬老会など、多くのイベント・行事が中止・縮小となりましたが、国文祭・芸文祭みやざき2020では、7月に演劇「わたしの人生の物語、つづく。三股町編」と「演劇サミット」、10月には秋の「まちドラ!2021」に取り組むことができ、一服の清涼剤になったのではと思います。また、東京五輪・パラリンピックの本町での「聖火リレー」も実施でき、関係者の皆さまのご協力に感謝申し上げます。そのような中、新型コロナウイルス感染症の経済への影響は深刻であることから、町ではプレミアム付き商品券の発行や、時短営業飲食店への協力金・売り上げ減少事業者への支援金支給、学生応援として食料品支給などに取り組んだところです。引き続き、感染状況などを見ながら支援策について検討してまいります。

 

一方、地球温暖化による気候変動などから、台風や豪雨災害は頻発化、広域化、甚大化しており、特に7月豪雨の熱海の土石流災害では、多くの命が奪われました。謹んでお悔やみ申し上げます。このような災害の教訓から、災害危険区域の防災・減災・国土強靭化に取り組むとともに自主防災組織の拡充強化を図っているところです。また感染症対策として、避難所に仕切り板やテント、簡易ベッドなどの備品を整備し、停電対策として電気自動車を2台購入しました。そして、梶山橋周辺河川の土砂堆積物の除去に努めたほか、長田小学校の隣接地に第5部消防団詰所を含む防災センターを建設中です。

 

そして、町政の重点課題の一つである、五本松町営住宅跡地の活用方策については、基本構想に続き、基本計画を策定しました。基本計画では、町交流拠点整備事業として、「学びの機能」「子ども子育て機能」「健康づくり機能」「買い物と食の機能」の4つの役割を担う複合施設として整備し、令和7年度にオープンする計画です。同時に、三股駅と文化会館・町役場そして五本松住宅跡地に囲まれたエリアを中心市街地として再整備するとともに、各集落を結ぶ「くいまーる」の利便性を高めるための交通体系の再編については昨年度から取り組んでいるところです。また、三股駅については、障がい者や高齢者に優しい駅舎を目指して、跨線橋を渡らずにホームに行けるようフラット化に取り組みます。

 

先日、大手不動産会社が行った「街の幸福度ランキング」アンケート調査結果が公表され、本町は九州で1位、全国で3位の評価をいただきました。この高い評価をこれからも維持するよう努力し、今年も、「自立と協働が織りなす 元気あふれるまち三股」を創るため、町民の皆さまと町政全般にわたって更に元気で誇れる、幸せに満ちた町づくりを目指したいと考えます。ご理解と、ご支援をよろしくお願いします。結びに、皆さんにとって素晴らしい1年であらんことを祈念し、新年のあいさつといたします。

令和4年元旦
三股町長 木佐貫 辰生

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