降灰という試練を迎えて

町民の皆様におかれましては、今回の新燃岳の降灰量は、青天の霹靂ではなかったかと思います。これまでは、桜島の噴火で経験しているように、風向きによっては何時もの通り、また量にしても例年通りの一過性と考えればよかったところです。しかし、新燃岳の噴火はここ10日前後の様子、専門家の話などから、長期戦の様相を呈しています。このことから、私たちも覚悟を決めて行動することが必要ではないかと考えます。
 
そこで、今後の降灰処理について、町では、短期・中長期的な視点で対応していきたいと考えています。 しかし、まずは次のことを町民の皆様にご理解、ご協力をお願いしたい。
自宅の降灰処理は、家庭で行い、指定場所に置くこと。自宅の周辺の路上、歩道についての降灰処理も、出来る範囲で協力をお願いしたいと考えます。町では、皆さんの降灰処理を踏まえるとともに、高齢者や労力のない世帯への配慮も心がけ、自治公民館や建設業協会等と連携を取りながら、町民生活に支障が少なくなるよう取り組みます。
 
昨年は口蹄疫、そして年末年始の大雪、鳥インフルエンザに続き、今回の新燃岳の大噴火による多量の降灰と災害や異常事態が続いているところですが、口蹄疫同様、降灰対策についても、町民一丸となった対応、対処でこの試練を乗り切って行きましょう。
また、活動火山対策特別措置法に基づく「降灰防除地域」の指定や道路降灰除去事業の導入、農業被害の補償等については、国・県に要望していきたいと考えています。
 
人生、いろいろな試練がありますが、今回の事態も冷静に受け止め、未来の世代に元気なまち三股を残すため、町民一丸となって頑張りましょう。

平成23年2月3日
三股町長 木佐貫 辰生

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