謹賀新年
新年、あけましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、コロナ禍の中ではありますが、令和三年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、町政の円滑な運営、推進にそれぞれの立場でご尽力、ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
さて昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響があらゆる方面にみられました。その影響は深刻であることから、町では感染防止対策に取り組むとともに、事業者への応援給付金や家賃補助、町内飲食店支援を兼ねた食事券や商品券の発行などを実施し、コロナ対策と経済対策を並行し展開してきました。県内の感染者は、第1波では17人と少なく、5月から7月中旬にかけて落ち着いた状況でしたが、7月下旬に県内初のクラスターが発生し、8月にかけて第2波の到来となり、本町でも6人が感染しました。11月の寒波とともに国内では第3波の襲来とみられ、多くの感染者が続出しており予断を許さない状況です。まずは、コロナ対策の基本である、換気、手指消毒、マスク着用、3密回避を確実に実行しましょう。また、感染者は被害者であり、偏見・差別、非難・中傷は厳禁です。
このような中、自然災害は、頻発化、激甚化、広域化しています。昨年7月の集中豪雨は記録的となり、九州、中部、東北など広範な地域において、多くの人命や家屋への被害のほか、地域の産業などにも多大な被害をもたらしました。特に人吉市などの球磨川流域は、氾濫により甚大な被害に見舞われ、多くの尊い命が失われました。9月の台風10号は、特別警報級で最大の警戒が必要との気象台の発表から多くの町民が避難所に殺到しました。本町では、大事に至らず安堵しましたが、教訓として、防災・減災・国土強靭化への取り組みともに感染症対策を踏まえた避難所運営や自主防災組織の拡充強化の必要性を再認識いたしました。昨年は、6部消防団詰所が6地区分館敷地に竣工しました。現在は、5部消防団詰所を併設した避難施設の移転改築に取り組んでいます。
本町の重点施策である子育て支援策としては、小中学生の入院医療費は、現行通り無料化を、外来医療費は11月から支援制度を拡充いたしました。また、教育環境整備として、GIGAスクールを推進し、令和3年度から1人1台のタブレット教育ができます。小中学校のエアコンは、体育館を除き全教室に設置するとともに、トイレの洋式化も、40%から65%に向上します。目標の80%に向けては、年次的に取り組みます。「アスリートタウンみまた」においては、旭ヶ丘運動公園陸上競技場トラックの全天候型への整備が完了しました。沖水川右岸の農地整備は、計画的に推進してまいります。
そして、町政の重要施策の一つである、五本松町営住宅跡地の活用策については、昨年の基本構想に基づき、基本計画の策定に取り組んでいます。まずは、生涯学習関連施設と子育て支援施設・健康増進施設を中核施設として、健康とにぎわい、交流を創出しようと検討中です。そして、三股駅と文化会館・役場、五本松団地跡地に囲まれた区域を、コンパクトシティの中心地として位置づけ、「くいまーる」の利便性向上を図る交通網体系の再編成に取り組みます。また、安全で回遊性の高い歩道空間を創出するため、旧歩道の再整備に取り組み、高齢者や障害者に優しいまちづくりを目指します。
今年も、「自立と協働で創る元気なまち みまた」を創るため、町民の皆さまと、町政全般にわたって、更に元気で誇れるまちづくりを目指したいと考えます。ご理解と、ご支援をよろしくお願いします。結びに、コロナの終息を願うとともに皆さまにとって充実した年であらんことを祈念し、新年の挨拶といたします。
令和3年 元旦
三股町長 木佐貫 辰生
- 「ご長寿おめでとうございます。」(町長祝辞)
- 県全域に「緊急事態宣言」を発令(町長メッセージ⑭)
- 新型コロナ「感染拡大緊急警報」の発令を受けて(町長メッセージ⑬)
- 新型コロナの第5波に備えて(町長メッセージ⑫)
- 新型コロナワクチンの集団接種について(町長メッセージ⑪)
- 県独自の緊急事態宣言発令を受けて(町長メッセージ⑩)
- 新型コロナウイルス感染症の都城市・三股町の感染警戒区域(オレンジ区域)指定を受けて(町長メッセージ⑨)
- 3月・4月は「感染拡大防止強化月間」
- 「緊急事態宣言」(県独自)の解除は、安全宣言ではない
- 県下全域の感染拡大緊急警報の発令及び都城・北諸県圏域の赤圏域化を受けての町長メッセージ
- 謹賀新年