広報紙「広報みまた」創刊600記念号にあたり

今回の「広報みまた8月号」は、創刊から600回目を迎えることとなりました。昭和38年7月に広報紙「広報みまた№1」が発行され、年間6~7回から11回発行の年もありましたが、平成7年以降は年12回発行を堅持し57年の歳月が経ちました。創刊号には、当時の大河内町長の創刊にあたっての抱負が掲載されています。

「人民の人民による人民のための政治」実現のため、町の政策を普及し、町民の声を町政に反映するため「広報みまた」を念願し創刊に至ったとあります。そして、広報紙をよく利用し町民一丸となって躍進三股の建設に邁進したいと。約60年前のこの思いは、今の広報紙にも引き継がれ、町の施策の方向を適確に伝えるとともに、町民の声・町の話題を提供するする役割や町民意識を啓発向上する取り組みをも担っているところです。

「広報みまた」は、創刊号から今日まで町ホームページに掲載されており、三股町の発展・躍進の姿が手に取るように見ることが出来ます。創刊時の人口14,812人、世帯数3,680戸から現在の25,431人、10,416戸と大きく飛躍しました。この間の先人の歩みは、町民憲章にあるように郷土愛と開拓精神をもって産業、福祉、文化・教育等に果敢に取り組んだ成果であり、「広報みまた」から伺い知ることが出来ます。

このような情報紙を長きに亘って続けてこられたのも、町当局の思いとともに担当者の努力の賜物と敬意を表します。毎月発行を当然とする熱意と時の話題を提供しようとする探求心、物書きとしての日夜の研鑽など担当者の労苦は計り知れないものがあろうと思います。そのような中、本町の広報紙は、県内はもとより全国でも高い評価を得ており、自慢の一つです。そして、町の施策・話題・動向を伝える広報紙は、町史にとってかけがえのない現代史であり、町民の情報源でもあります。

現在コロナ禍で閉塞感が漂う社会状況ですが、このような状況を踏まえ町の様子、動きを伝え、次の糧・教訓とすることは重要であり、広報紙の役割の一つであります。600号は、一つの区切りであり、通過点です。少子高齢化が進み人口減少社会が到来している中、約45年間人口増を続けたわが町にも人口減少社会の対応が求められます。どう対応し、どういう未来を描くか、広報紙が伝える記事が、町民の議論の題材となり町の活性化に繋がることを大いに期待します。

終わりに、これまで「広報みまた」に関わって頂いた多くの町民の皆様、関係者の皆様に感謝し心からお礼を申し上げます。

 

令和2年8月1日  三股町長 木佐貫 辰生

 

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