謹賀新年

町民の皆さまにおかれましては、平成24年の新春を健やかにお迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。旧年中は、町政の円滑な運営、推進に多大なるご協力、ご支援を賜り深く感謝申し上げます。
 
さて、昨年、県市町村対抗駅伝競走大会(町村の部)で優勝という輝かしいスタートでありましたが、1月末の新燃岳の大噴火による「ドカ灰」に覆われ、町全体が降灰という試練と向き合いました。町では各自治公民館をはじめとする町民の皆さまなどと連携しながら降灰除去に取り組みました。このような事態を通じて、地域との連携、町民との絆の大切さ、重要さをあらためて考えさせられました。

そして、3月11日の東日本大震災、それに起因する福島第一原発事故が発生しました。未曾有の大津波で多くの尊い命が失われ、たくさんの方々が避難生活を余儀なくされています。心からご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復旧・復興を願っています。
さらに、9月には台風12号が全国に被害をもたらすなど、危機事象が頻発する状況です。新燃岳の噴火活動も予断を許さない状況であることから、「備えあれば憂いなし」、危機意識を持って準備・対処しなければならないと考えています。 
 
いろいろな出来事がある中、本町では、元気なまち、安全・安心なまち、アスリートのまちづくりとして各種事業に取り組んでまいりました。
 まず、本町中心地の活性化策の一つとして、塚原住宅の改築に昨年7月着工し、2月完成の予定です。続いて今年は、2期工事を計画しています。また、県産材をふんだんに活用した弓道場が3月には完成の予定で、アスリートタウンの一翼を担うことを期待しています。さらに、宮村地区の過疎・小学校活性化対策として、21区画の宅地分譲をいたしましたが、即完売し小学生以下の子ども35人が増えます。
そして、地区座談会のテーマであった「まちづくり基本条例」や「環境基本条例」を制定し、町民参加のもと協働のまちづくりに取り組みます。このほか、本町の特性に応じたまちづくりを各種展開しているところであります。
 
わたしたちを取り巻く環境は、少子高齢化が進行し、医療福祉介護などの需要は高まる中、経済・雇用環境は厳しく、財政難など厳しい状況が続いています。TPP(環太平洋経済連携協定)への参加が表明され、農畜産業・関連産業が基幹産業である本町としては危惧しているところです。また、都城市と取り組むクリーンセンター建設事業と都城地域健康医療ゾーン整備事業で、今後多大な財政負担を求められます。
 
このように多くの課題を抱えながらも、今年も、「自立と協働で創る元気なまち 三股」をスローガンに、町民目線で町民参加のもと、町政の課題に果敢に挑戦します。今後とも、皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
結びに、皆さま方のご健勝、ご活躍を祈念申し上げまして、年頭のあいさつといたします。

平成24年1月4日 
三股町長 木佐貫 辰生

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