夏:イベントと地域活性化

今年も7月から8月にかけて、恒例の各集落・地域での六月灯や夏祭りが盛大に開催され、地域の活性化や人々の交流に大きく貢献したことと思います。野外での催しは、天候に左右され、役員の皆さんは、祭事の段取りに気苦労が多かったことでしょう。舞台や屋台の配置換えや、工夫を凝らした演目など、主催者の皆さんの創意と努力で、昨年と若干雰囲気が変わり、新鮮な気持ちで楽しませていただきました。
 
「地域の活性化は、人の交流から」といいますが、多忙で、向こう三軒両隣でも話す機会が少なく、交流のきっかけ作りが、地域づくりの出発点になりつつあるように思います。このような意味から、益々重要性を増していく各地域のイベントが、地域の人々を引き付ける催事としてより一層発展していくことを願っています。
 
町全体を含む取り組みとして、7月に「第5回町民総合スポーツ祭」と「第17回クリーンアップみまた」が開催されました。総合スポーツ祭には、14種目1400人が参加し、各種目で熱戦が繰り広げられました。天候不順の中での大会でありましたが、地域間・世代間の交流が図られ、親睦と融和に貢献した大会ではなかったかと思います。また、先に行われた県民総合スポーツ祭で優勝した選手の表彰とともに町のスポーツの発展に貢献した功労者を表彰する場としても意義のある大会でもありました。
 
クリーンアップみまたは、平成7年から実施し、当初は河川の浄化を目的に河川敷や堤防周辺のゴミ拾いが中心でしたが、現在は、河川周辺はもとより、公共施設や駅周辺など人が集まる場所や利用する場所の環境美化に広がりつつあります。自治公民館をはじめ、ボランティア団体、青壮年、女性団体、業界団体など多くの皆さんが参加し、人と自然との共生の重要性、環境美化への認識が高まりつつあると感じています。
 
夏祭り、スポーツ祭や環境美化活動など、取り組む内容はそれぞれでも、底流にあるのは、人の営みを通じた交流・コミュニティの醸成であり、このことが地域愛、郷土愛に結実していくのではないかと思います。催事は、多くの参加・協力があってこそ、盛り上がり、連帯感が生まれます。主催者の皆さんには、これからも知恵と汗を出して頂いて、多くの皆さんに参加していただける交流の場を創っていただきたいと思います。

平成24年8月20日
三股町長 木佐貫辰生

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