冬本番を前に

秋も深まり、いよいよ12月、冬の走りです。年末を迎え、何かと心せく時期となります。本町では、9月以降の秋本番も多彩な行事がめじろ押しでした。小中学校の運動会、敬老会、在京三股会、十五夜祭、第14回三股町南九州中学校駅伝大会、第10回クラシックカーフェスティバル、町PTA研究大会、福祉大会・ボランティアまつり、第26回芸能発表会、町表彰式・子どもの声を聞く会、御年神社秋祭り、第22回ふるさとまつり・文化祭、金婚式、第36回剣道練成大会などなど数多くのイベントや大会等が開催されました。それぞれが、意義ある取り組みで、町の活性化、個性、カラーを醸し出しており、頼もしく感じました。
 
そのような中、夏以降三股町を全国に発信する出来事がありました。
まずは、三股中学校剣道部が、8月開催の全国中学校剣道大会で男子団体の部で見事3位という輝かしい成績を収めました。また、1週間前の九州大会男子個人の部では、本町の2人が決勝を争う展開となりました。このように、毎年全国の剣道大会で優秀な成績を残せるのも、諸先輩方の築かれた輝かしい文武の伝統や指導者の努力のたまものと感謝いたします。また、同中学校の弓道部は、8月の九州大会で女子優勝、男子準優勝という素晴らしい成績でした。11月の秋季県大会では、女子が団体優勝という結果を残しました。これらの活躍は、「アスリートタウン三股の創造」をまちづくりの柱の一つとして掲げる本町にとってうれしいニュースでありました。
 
次に、10月に開催された第10回全国和牛能力共進会(全共)長崎大会で、本町の福永透君が出品した「末勝号」が肉牛部門9区で優等首席(チャンピオン)に輝くとともに最優秀枝肉賞を受賞しました。この優等首席は、5年前の前回チャンピオンである父の昇氏に続く親子2代の快挙で、種牛の良さや飼養管理の技術の高さを証明するとともに宮崎牛の底力を全国にアピールしました。口蹄疫の災禍を乗り越えての宮崎牛の全共2連覇は、全国に復興を示すとともに、全国からの応援に少しは恩返しができたのではないかと思います。このような素晴らしい日本一の宮崎牛が、ますます全国に認知されることを願っています。
 
 “三股町の開拓・発展の大本は、教育にあり”との先人の教えは、脈々と受け継がれ、多くの有為な人材を輩出し、「文教のまち三股」と言われております。町づくりは、人づくり、人づくりは、教育からとの先達の思いを形にし、さらに発展させなければならないと考えています。有志の活躍による全国への発信とともに町民の皆さんが取り組んだ今年の催事を教え・学びとして、次へつないでいきます。今年もわずかとなりましたが、12月が、充実した毎日であらんことを祈念し、寄稿とします。

平成24年11月30日
三股町長 木佐貫辰生

このページに関するお問合せ先