町長2期目のスタートにあたって(所信表明)

町長2期目の就任に当たり、町政運営についての所信の一端を述べさせていただきたいと存じます。今回の町長選挙におきまして、町議会の皆さまをはじめ、町民各位の深いご理解とご支持をいただき、引き続き町政を担当させていただくことになりました。大変、光栄に思いますと同時に、その責任の重大さを改めて痛感し、身の引き締まる思いでいっぱいであります。
 
顧みますと、1期目は、「町政の継続と発展」を掲げ、「自立と協働で創る元気なまち三股」をスローガンに、マニフェストやまちづくりの課題を一つ一つ確実、着実に実施するために全力を尽くしてまいりました。しかし、まだまだ道半ばであります。2期目も、町民の皆さまとの「協働の理念」に基づき、情報の共有化を図り、「見える行政」、「伝わる行政」を進め、多くの課題に真摯(しんし)に取り組み、さらに元気で誇れる町を目指してまい進したいと考えています。町議会の皆さまを始め、広く町民の皆様のご指導、ご協力をよろしくお願い致します。
 
さて、本町は、鰐塚山系を背景に緑と水に恵まれ、自然豊かな農山村で、少子高齢化、人口減少が叫ばれている昨今、生活の利便性、交通アクセス、子育て環境の良さなどから、町の人口は、増加しています。しかし、西高東低の人口構成、そのことによる小学校児童数の地域間格差、自治公民館加入率の低迷、中心市街地の活性化、空き家空き店舗の増加、6次産業化、クリーンセンターや医療ゾーンなど大型事業による財政の硬直化など課題が少なからずあります。
 
これらのことを踏まえ、1期目に引き続き選挙公約として「五つのプロジェクト、十のまちづくり」に要約致しました。このプロジェクトについて概要を説明致します。
一つ目は、「街むら元気わいわいプロジェクト」で、
①中央地区の町営住宅の統廃合により中心市街地の活性化を図るとともに、過疎対策など地域特性に応じた地域づくり、男女共同社会づくりに取り組みます。②次に、防災行政無線の整備・有効活用で、災害弱者対策、防災減災力の強化や安全安心なまちづくりに取り組みます。
 
二つ目は、「産業いきいきプロジェクト」で、
③農商工学連携による活き活きまちづくりに努め、雇用の創出、所得の向上、交流人口の拡大を図るとともに、④地場産業の育成・活性化、企業立地の促進、ふるさと納税の推進に取り組みます。
 
三つ目は、「少子・高齢化すくすくプロジェクト」で、
⑤医療費の無料化を拡大するほか、放課後児童対策の再編・充実に努め、子育てに優しいまちづくりを推進するとともに、⑥高齢者・障がい児(者)のため、サロンなど交流の場の拡大や少子高齢化に対応した保健・医療・福祉の充実に努めます。

四つ目は、「スポーツ・文化わくわくプロジェクト」で、
⑦アスリートタウン・健康づくりを推進するためスポーツ環境の整備に努めるとともに、⑧文教の町みまたづくりを図るため、教育環境の整備、校区の見直し、文化・芸術の振興に取り組みます。
 
五つ目は、「エコクリーンさわやかプロジェクト」で、
⑨町民総参加のごみ減量化運動を展開し、協働・共汗(きょうかん)のまちづくりに努めるとともに、⑩公共下水道の加入率アップ、合併浄化漕への切り替えを推進するとともに環境基本計画に基づいて環境美化、自然との共生に努めて参ります。
 
地方を取り巻く環境は、依然として厳しく、予断を許さないところですが、ローカルアベノミクスでの地方の活性化、地方再生の施策に関心を持ちながら、上記の「五つのプロジェクト、十のまちづくり」を町民の皆さまと「協働」で取り組み、推進することが、本町の課題解決につながっていくと確信しています。一方、将来は本町も例外なく、少子化、超高齢化、人口減少社会に突入します。また、地球温暖化による気象変動での自然災害が各地で頻発しています。私たちは、このような時代の変化に適切に対応できるまちづくりを展開していかなければならないと考えます。
 
本町は、平成の大合併においては、「自主・自立」を選択し、各種行財政改革を実施してまいりました。小さくても輝く自治体として、私も歴代の町長や先人が心血を注いで、懸命に取り組まれた、「夢あるふるさと」三股町建設のため、果敢に挑戦し、更に前進させるため全身全霊をささげる所存であります。そして、町民の皆様が住んで良かった、これからも住み続けたい、安全・安心・快適な・「多世代が交流する・活力あるふるさと三股」を創っていきたいと考えております。
 
以上、2期目の就任に当たり、町政を担当する者として、ここに決意を明らかにして、所信表明と致します。

 平成26年9月29日
三股町長 木佐貫辰生

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