春間近2月下旬・・・

紅梅、白梅が満開、豪華なひな飾りが三股駅舎にお目見えし、寒風にもちょっと暖かさを感じる2月下旬、春の足音が聞こえる気がします。1・2月は、年初めの行事やスポーツ、文化、年度納めのイベント、新年度の予算編成など充実した、盛りだくさんな時季です。これらは、毎年の恒例行事ではありますが、歳月を重ねることで見える景色、感じる趣が違い、新鮮な気持ちで出席しています。
 
5連覇を目指した県市町村対抗駅伝競争大会は、残念ながら町村の部で3位と厳しい結果でありましたが、負けることで学ぶこともあり、反省会では王座奪還を確認しあったところです。そして、新春の劈頭を飾る消防出初式は、好天に恵まれ、厳粛な中にも伝統ある三股町消防団の「気合・意気込み」を感じた式典でありました。また、恒例の町内全域の「あぜ焼き」は、例年になく堤防、畦、河川敷などが広く焼かれ、所期の目的である農作物の病害虫の越冬生息源の撲滅に寄与できたのではないかと思います。
 
阪神淡路大震災から20年が経ちました。都市高速道路の崩壊、倒壊、駅舎やビルの倒壊、建物の全壊、焼失など当時の映像が思い出され、都市型地震の恐ろしさを新たにしたところです。この震災では、全国から多くのボランティアが馳せ参じ、被災者の大きな力となりました。このようなボランティアの取り組みが評価され、この震災の年は「ボランティア元年」と言われ、あらゆる災害でボランティアの活動が、被災者の支えとなっています。また、災害義捐金も、金額の多寡にかかわらず被災地にとっては大きな心の拠り所で、復興へのエールです。口蹄疫や新燃岳大噴火の際の支援でこのことを強く感じたところです。
 
2月上旬には一年に一度、近畿三股会が大阪で開催されます。大阪や兵庫、京都、遠くは名古屋からの参加者もあり、会場はふるさとの今昔や近況の話題、そしてふるさとの産品の抽選会などで賑やかです。今年は、霧島山周辺の市町で構成する高千穂会の山下会長や県人会の飛田会長も出席され、会を盛り上げていただきました。東京と大阪の三股会は、出身者の親睦会であるとともに三股町の応援団、宝であり、見守り、連携、サポートしていきたいと思います。翌日、誘致企業の白ハト食品㈱を訪問し、有意義な意見交換が出来ました。
 
予算編成はいつものことながら、厳しい現実と向き合います。各部署の要求は必要最低限と考えますが、限られた財源であることから、収支を合わせなければなりません。このことが、職員のやる気をそぐのではないかと危惧しますが、やむを得ない選択です。人口が減少し少子高齢化が進む社会の中で、地域を活性化し、社会福祉をどう充実していくか、難しい課題ですが、「町民との協働」で、出来るところから着実に、一歩ずつ前に進むしかないと考えます。地方創生は、打ち出の小槌ではありませんが、自主財源の乏しい自治体として前向きに捉え活用したいと考えます。
 
スポーツランド宮崎、その名の通り県内の各所で野球、サッカーのキャンプが花盛りです。わが町は残念ながら蚊帳の外ですが、スポーツは生きる勇気、元気、活力を与えてくれます。昨年のテニス全米オープンそして今年の全豪オープンでの錦織選手の活躍は日本人に大きな自信をもたらしました。小さな体格で世界を相手に堂々と勝負する姿は、アッパレそのものです。「アスリートタウンみまたの創造」を標榜する本町にとって、小・中・高生に寄せる期待は大です。「少年よ、大志をいだけ」、夢に向かって頑張って欲しいと思います。

 平成27年2月25日
三股町長 木佐貫辰生

このページに関するお問合せ先