謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。町民の皆さまには、平成29年の新春を、健やかに、お迎えのこととお慶び申し上げます。日頃から町政に対し温かいご支援、ご協力を賜り心から感謝申し上げます。
 
さて、昨年を振り返りますと、地震、台風、集中豪雨など自然災害が頻発しました。4月には震度7の熊本地震が発生し、甚大な被害がもたらされ、9月には、台風10号が日本列島を迷走し、東北や北海道を席巻しました。本町には、台風16号が直撃し、山地や田畑の土手決壊、用水路の埋没など多大な被害が発生しました。このような異常気象や地殻変動の活性化から、常在危機の覚悟で防災・減災に対応する必要性を再認識した年となりました。また、リオの五輪、パラ五輪では、日本人選手の活躍に勇気、元気、希望を頂きました。
 
本町の昨年を振り返りますと、1月に第一回「みまたん霧島パノラマまらそん」を開催しました。約40年ぶりの大雪の中で、ハーフマラソンを含むこの大会に、県内外から多くのアスリートを迎え、町民ボランティア、沿道からのたくさんの応援など、記憶に残る盛り上がった大会となりました。地方創生の一環として取り組んだ事業で、町の魅力を町外に発信するとともに町民の一体感の醸成、町の自信に結びついたと思います。関係した多くの皆さんに心から感謝いたします。2回目となる今年は、更なる飛躍を目指します。
 
3月、本町の山林の約3割(2200ha)を保有する㈱総合農林の全株式を、産業廃棄物を扱う大栄環境㈱が取得するとの情報から、神戸市の本社を訪問視察しました。この山林からの地下水・清流は、本町の水瓶であり、田畑を潤す農業用水などに利用されています。神戸本社で話を伺うと、大栄環境㈱はリサイクルに重点を置く会社で、資源循環型社会に貢献しようとの企業姿勢から「環境保全事業への進出」であると理解しました。このことから、10月に県の立ち会いのもと、町と㈱総合農林、大栄環境㈱の三社で10年間の「環境保全協定」を締結しました。これからも、「花と緑と水の町」の豊かな自然を守る取り組みを続けてまいります。
 
本町は、少子高齢化や人口減少が叫ばれている昨今において、子育てに優しく、福祉や医療環境に恵まれ、生活の利便性も高いことから、住みやすい町との評価を得ています。これからも住みやすく魅力ある町を目指して、各種事業に取り組みます。現在、長田僻地保育所の移転改築や、西小学校児童を対象とする放課後児童クラブ室の建設、町営住宅の整理統合、高齢者の居場所づくりなどに取り組んでいます。引き続き、地場産業のブランド化や雇用の場の創出、イベントを通じた交流人口の拡大、移住定住の促進、過疎地域の魅力化など具体的に取り組みます。
 
今年も、「自立と協働で創る元気なまち みまた」を創るため、町民の皆さんのご理解とご支援をよろしくお願いします。結びに、皆さんにとって素晴らしい1年であらんことを祈念し、新年の挨拶とします。

平成29年元旦
三股町長 木佐貫 辰生

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