新春から立春へ

行事や催し事の多い正月が過ぎ、瞬く間に立春が訪れました。月日が経つ早さを実感しながら、過ごしてきた日々を振り返ってみました。正月三が日は、穏やかで温かい日和でした。毎年元旦は、早馬公園内の稲荷神社で氏子総代が集まり、新年をまたいで除夜祭、元旦祭が執り行われます。夜半にもかかわらず多くの初詣の参拝客が行列を作っていました。今年も気候変動による異常気象や激動する世界情勢から、不確実、不透明な状況が危惧されていますが、本町の1年が、穏やかで安らかな年であるよう祈ったところです。

〇 成人式と新春あいさつ会

成人式は、今年と来年の成人者で構成する実行委員会が主催することから、第1部の厳粛な式典とは対照的に、第2部は中学時代のスライドショーや恩師のメッセージなどの記念行事で盛り上がるとともに、特別ゲストの東国原英夫前県知事の特別講演で笑いに包まれました。新成人にとって記憶に残る成人式となったと思います。午後の新春あいさつ会は、商工会会員や町議会をはじめ、自治公民館、産業、教育、スポーツなど各界の関係者が例年になく多く集う催しとなりました。会のスローガンである「町の活力は人の交流から」を実践した意義ある年初めの交流会で、手作り料理や会員の踊りなど盛り沢山なおもてなしに感謝した次第です。

〇 出初式とオネッコとあぜ焼き

新春の劈頭を飾る出初式があいにくの雨で、勤労者体育センターで行なわれましたが、厳粛で規律ある式典で消防団活動のスタートを切ることができました。昨年の熊本地震や台風などの異常気象をふまえ、「備え」に万全を期す努力をしなければなりません。新年度は、危機管理体制の充実を図り、自主防災組織の機能強化に取り組みます。オネッコは、無病息災や家内安全などの厄除けとして、自治公民館や壮年部、PTAなどの協力のもと町内の7ヶ所で開催されています。天に聳える頑丈な櫓が赤々と燃え上がる炎を見ながら、カッポ酒、ぜんざい、七草粥などを美味しく頂きました。昨年中止のあぜ焼きは好天に恵まれ、予定通り実施できました。農家の減少で畔や堤防の火付人が少なくなり、火付けに奔走する当日でしたが、後日燃えて黒ずんだ堤防を散策すると春の息吹が待ち遠しくなります。

 〇 県市町村対抗県駅伝競走大会、みまたん霧島パノラマまらそん

平成23年の第1回から町村の部で4連覇した後、連続2位という悔しい思いから今年こそと臨んだ大会でしたが、5位と厳しい結果に終わりました。しかし、一時は追い上げてトップに立ったことから補強のポイントが明確となり、首位奪還は近いと感じた大会でした。前田監督のもと一致団結した選手、コーチ、スタッフ、保護者など多くの関係者に感謝いたします。「第2回みまたん霧島パノラマまらそん大会」は、1859名のエントリーとともに昨年同様多くのボランティアの協力で素晴らしい大会となりました。寒風の吹く曇天でしたが、おもてなしと沿道の声援で心温まる大会だったとお褒めの言葉を沢山頂きました。関係した多くの皆さんに感謝とお礼を申し上げます。

〇 まち・ひと・しごと情報交流センター「あつまい」の開所式

旧商工会館をリニューアルし、無料で利用できる1階の情報交流スペースと、有料で、交流しながら仕事ができる2階のコワーキングスペースからなる情報交流センター「あつまい」を開設しました。施設は、日南市との連携事業として採択され地方創生加速化交付金で整備したものです。日南市の田鹿マーケティング専門官と宮崎大学地域資源創成学部の土屋講師の記念講話があり、会社以外での仕事の在り方、施設の活用策などを研修しました。政府は、働き方改革を掲げており、この施設がテレワーカーの交流拠点、またICTを活用する起業家のプチ事務所などとして活用され、新たな仕事の創出や新規雇用に繋がることを期待しています。

〇 近畿三股会と文化の祭典

第20回近畿三股会が、会員68名と来賓12名の参加のもと大阪の道頓堀ホテルにて盛大に開催されました。20回の節目にあたり、創立の立役者である大阪の野崎博美氏に感謝状を贈呈し労をねぎらったところです。会は、年に一度ながら、ふるさと三股を思う場、出身者の情報交換の場として欠かせない機会となっています。町民主役の舞台で盛り上がる「文化の祭典」は、2月11・12日の2日間、童謡まつり、文化芸能まつり、元気まつりの三部構成で開催されました。近畿三股会と重なり、初日のみの鑑賞でしたが、保育園から一般まで懐かしい童謡を発表し、そして短歌の歌詠み会、踊りの披露と楽しませて頂きました。童謡祭りは、回を重ね21回目となり、歌詠み会とともに三股ならではの催しとなっています。


3月が近いとはいえ、まだまだ寒い日もあります。お身体をお大事にして下さい。
皆さんの健康はまちの宝です。

平成29年2月17日
三股町長 木佐貫辰生

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