名誉町民称号贈呈式及び町表彰式式辞

 本日ここに、「名誉町民称号贈呈式及び令和元年度三股町表彰式並びに三股町社会福祉功労賞等表彰式」を挙行するにあたり、ご多用中にもかかわらず、多くの方々のご臨席を賜わり、挙行できますことは、大変ありがたく心より御礼を申し上げます。11月3日は、自由と平和を愛し、文化の発展を祈念する国民の祝日、「文化の日」であります。この佳き日に、町勢の進展、文化の振興や社会福祉の増進などに寄与された方々とともに中村修一氏を名誉町民として広く顕彰できますことは、大変喜ばしく思うところであります。

 本日、受賞をされます皆様は、この厳しく困難な時代の中で、いずれも輝かしい、すぐれた業績を挙げられたそのご努力とご功績は、私たちに勇気と誇りをもたらし、町民の模範・手本に値すべきものであります。そして、これらのご功績は、ご家族の皆さまや周囲の方々のご理解とご協力があってはじめて成就されたものと存じ、ここに深甚なる敬意と感謝を捧げる次第であります。そして、恒例の町表彰式式典に合わせ、中村修一氏に名誉町民の称号を授与できますことは、主催者として望外の喜びであります。

 この名誉町民の制度は、昭和33年3月「三股町名誉町民条例」として施行され、称号の授与は、中村修一氏で7人目となります。同条例の第一条に、本町住民の福祉の増進、産業文化の進展又は公共的事業に偉大な貢献をなし、その功績が顕著である本町住民又は本町に縁故の深い者に与えられる称号とあり、議会の議決を得て贈られるものです。中村修一氏は、50数余年にわたって三股町消防団の発展に寄与されてきました。そのうち35年間は、町消防団長として消防・防災はもとより交通安全、青少年の健全育成など幅広く町政の進展にご尽力を賜りました。

 このように氏は、自治体消防の黎明期を引き継ぎ、さらに発展充実させた町消防団の「発展期の父」と言っても過言ではなかろうかと考えます。現在は、名誉団長として後輩を指導、助言する立場としてご活躍頂いているところであります。また氏は、町スポーツ界でも重責を担われ、各種スポーツの発展に大きく寄与されてきました。このような功績から名誉町民にふさわしい人物として高く評価されたところです。なお、この栄誉は、御父上である中村英藏氏に次ぐ親子二代にわたる名誉でもあります。氏におかれましては、今後とも、本町の更なる発展のため益々意気軒昂であらんことを祈念します。

 さて、昨年は町制施行70周年の年であり、記念行事として式典や記念講演、そして町史の発行をはじめとする各種記念事業を行いました。これらの事業実施にあたりましては、議会や自治公民館をはじめとする多くの皆さんのご理解ご協力により実施できました。心から感謝申し上げます。現在、本町では、「自立と協働で創る元気なまち みまた」をスローガンに魅力ある街づくりに取り組んでいます。五本松団地跡地の再開発や中心市街地の活性化、旭ヶ丘運動公園の再整備などは町の重要な魅力化策の一つとして鋭意取り組んでいるところです。

 また、「まちづくりは人づくり、人づくりはスポーツから」との思いで、「アスリートタウンみまたの創造」を街づくりの指針に掲げており、来年1月26日に5回目を迎えます「みまたん霧島パノラマまらそん」をはじめ、町民参加型のさまざまなイベントを開催し、スポーツの力、健康の力で三股町を元気に盛り上げていきたいと考えております。そのような中、来年は、東京オリンピック・パラリンピックの年であり、本町も聖火ランナーが走る町として参加します。出発式を4月27日に役場周辺で開催する予定です。

 また、来年の10月17日から12月6日にかけて第35回国民文化祭、第20回全国障がい者芸術・文化祭が宮崎県で開催され、各市町村は、分野別フェスティバルの会場として参加します。本町は、文化の香りが高い町として「演劇の町」・「郷土芸能の町」として情報発信したいと計画しているところです。このように、より良い町づくりに取り組めるのも、本日表彰される受賞者をはじめ、多くの町民のご尽力、ご支援の賜物と感謝し、深く敬意を表します。受賞者の皆様方におかれましては、これからもご壮健で、その豊富で尊い識見と経験を生かされ、本町のさらなる発展のためご支援とご鞭撻を賜わりますようお願い申しあげます。

 結びにあたり、本式典の開催にあたってご尽力いただきました方々にお礼を申し上げますとともに、ご列席賜りました皆さま方、そして受賞者の皆さま方のますますのご健勝をお祈り申し上げて、式辞といたします。

令和 元年11月3日

町長  木佐貫 辰生

追伸

 今秋の台風15号、19号で亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げるとともに被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。被災地の1日も早い復興を心よりお祈りいたします。

 

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