三股西小学校30周年記念式典

本日ここに三股西小学校創立30周年記念式典が盛会裏に挙行されますことを心からお祝い申し上げます。

ご案内の通り、三股西小は三股小学校の過大規模を解消するため、町内6番目の小学校として平成元年4月1日開校いたしました。当時は、モダンで機能的、開放的な室内、そして人工芝を張った中庭には屋外ステージが設置され、観覧席付きのステンレス製プールと全国的にも設備の整った学校として注目を浴びました。

そして、開校以来今日まで長年に亘り初等教育の場として多くの卒業生を輩出してまいりました。卒業生の皆様は、町内外はもとより全国各地においてそれぞれの分野で活躍されておられることと思います。この間、学校長や教職員の皆様をはじめ、PTAや校区の地域の皆さんの学校に対する熱意・努力によりまして、本日めでたく30周年の記念式典を迎えることが出来ました。学校設置者として敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。

さて、人口減少、少子化が言われる昨今ですが、西小校区は開校以前から人口が増加しており、開校当時は余裕ある設計でありましたが、児童数の増加により普通教室等の確保が大きな課題となりました。一方、三股小区では児童数が、分離以降減少している状況でした。一時的には、プレハブ教室で対応してまいりましたが、このような不均衡を根本的に解消するため、25年度に「通学区域審議会」を設置し2年間の審議の結果、「調整区域制度」を創設しました。

これは、一部の自治公民館区域内を調整区として指定し、保護者からの申請で、両校のどちらかを選択できる制度です。この結果、これまでの通学区域ラインに縛られ、移動不可の状態から開放され、両校の児童数の均衡に大きく寄与しています。また、同時に小規模特認校の拡大とスクールバスの導入で町全体の生徒数の適正化が図られつつあります。

この間、児童を取り巻く社会環境や家庭環境も大きく変化してまいりました。いじめ、虐待やネグレクトなどが毎日マスコミを賑わし、重大事件も発生しています。当町としましても教育委員会と連携して、子どもの命を守る取り組みに努めているところです。また、学習環境については、ICTを活用した環境整備の拡充を図ってまいります。

最後に、本日30周年記念式典が、一つの節目になって、さらに本校の伝統が受け継がれ、今後ますます発展を遂げられることをお祈り申し上げます。そして、本日の式典及び記念行事を主宰された実行委員の皆様に感謝申し上げますとともに、ご列席の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げお祝いの言葉といたします。

令和元年10月21日 

三股町長 木佐貫 辰生

 

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