謹賀新年

明けまして おめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、平成28年の新春を健やかにお迎えのことと、お慶び申し上げます。
 
昨年を振り返りますと、国際的には、イスラム国のテロやシリア・ウクライナの内戦、政情不安による難民の大量発生など緊迫した世相の連続でした。国内的には、安全保障やTPPなど日本の将来に関わる重要問題が議論された年であり、自然災害では、集中豪雨による甚大な被害も発生しました。また、青少年のいじめによる殺人事件や自殺など悲しい・悲惨な事件もありました。本町では、台風襲来や長雨はありましたが、災害も少なく、特筆すべき事件・事故もない、穏やかな1年だった気がします。ただ10月に痛ましい交通死亡事故が発生するとともに、高齢者が加害者、被害者となる交通事故も増えつつあります。
 
そうしたなか町では、地方創生推進本部を立ち上げ、将来の人口減少を見据え、対策について議論し、「三股町人口ビジョン」、「三股町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。地方の再生・活性化は、古くて新しいテーマで、これまでも地方分権改革、ふるさと創生などで取り上げられてきました。ただ、今回は地方の喫緊の課題、特に「人口減少」、「若者流出」の現実を踏まえ、地方自治体が具体的および総合的な戦略を立てる取り組みであり、時宜を得たものと考えています。
 
本町の総合戦略としては、地場産業のブランド化、雇用の場の創出、イベントを通じた交流人口の拡大・賑わいの創出、移住・定住の促進、出会い・結婚・子育て支援の充実・拡大、過疎地域の魅力化、中心市街地の活性化などを戦略としてまとめました。この計画を踏まえ元気で持続可能な三股町の建設に邁進(まいしん)します。また、これからのまちづくりは、町の独自性を発揮し、発信していく時代です。このことから、本町は自然が豊かで、子育てに優しく、交通インフラにも恵まれた利便性の高い町であることを常に発信して参りたいと考えます。
 
ほかにも、本町の特長あるまちづくりの一つとして「アスリートタウン三股」を掲げていますが、来(きた)る1月24日にふるさと納税を財源とした「みまたん霧島パノラマまらそん大会」を開催します。ハーフマラソンを新種目とし、町一周コースや町民参加のボランティアで、健康の素晴らしさとともに町の一体感の醸成に寄与することを期待しています。また、「スポーツから健康づくり、ひとづくり」を目標に、3月に西部地区体育館が完成し、年内にはパークゴルフ場のコース増設が完了します。ぜひ、皆さまのご活用をお願いします。
 
本町の人口は微増傾向であり、年少人口割合は、17%と県内で1位、老年人口割合は25.6%で2位と若い町でありますが、高齢人口、高齢化率とも確実に増えています。課題である児童数の学校間格差、地域特性に応じたまちづくり、高齢者の居場所づくり・交通安全、空き家対策など取り組むべき課題は多岐にわたります。今年も「自立と協働で創る元気な町みまた」の実現のため頑張りますので、ご支援をよろしくお願いします。
 
結びに、皆様方の益々のご健勝とご活躍を祈念し、新年のあいさつと致します。

平成28年元旦
三股町長 木佐貫辰生

このページに関するお問合せ先