能登半島地震で被災された皆さんを支援しよう~「災害義援金」のお願い(町長メッセージ)

令和6年1月1日午後4時10分、能登半島を震源地とするマグニチュード7.6、最大震度7の大地震が発生しました。半島では多くの建物が倒壊し、津波やがけ崩れなどで道路が寸断され、停電や断水、通信障害などでライフラインは機能不全に陥りました。そして孤立集落も見られ、物資の搬送は困難を極めるとともに、厳冬の中、多くの被災者が避難所で厳しい避難生活を送られています。また、地震による死者は200人を超え、正月の帰省中に巻き込まれた方、建物の下敷きで助けられなかった方々を思うと胸が締め付けられます。亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。

 

能登半島地震に対する本町の災害見舞金や職員派遣、物資支援については、宮崎県町村会と連携し対応してまいります。町村会での災害見舞金については、平成7年阪神淡路大震災や平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震に倣って対応するとのことです。職員派遣については、県の要請に基づいて各市町村に振り分けられ派遣することとなります。本町では、これまでの大震災に町職員を1週間から半年間派遣してまいりました。物資支援については、各自治体対応となりますが、被災地の負担軽減を考慮するとともに、被災者の生活を支援するため、本町では「義援金」の募集活動に注力したいと考えています。すでに多くの皆さんからご支援を頂いており感謝申し上げます。町役場と町社会福祉協議会(元気の杜)に義援金箱を設置していますので、町民の皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。なお、領収書が必要な場合は、義援金を直接町社協へお持ちください。

 

近い将来想定されている「南海トラフ大地震」では、本町の一部の地域で震度6強が予想されています。私たちにとって喫緊の課題として捉え、防災・減災・国土強靭化を重要なテーマとして備えることが重要です。能登半島地震では、建物や家具が倒壊し、圧死または窒息死が多く見られたことから、町民の皆さんには、建物の安全性を高める耐震診断と耐震補強をお願いするとともに家具類の転倒・落下防止に努めていただきたいと考えます。地震対策は、「自分の命を守る」・「家族の命を守る」・「けがをしない」取り組みです。他人ごとではありません。

 

日本はこれまで多くの自然災害に見舞われてきました。多くの方々が被災され、尊い命を奪われてきました。逃れられない災害もありますが、災害への備えで救われる命もあります。私たちは、これまでに多くの災害情報を見聞きしています。今回の能登半島地震も、地震大国の日本では他人ごとではなく、自分事として認識することが必要です。明日は我が身かもしれません。「自助」・「共助」・「公助」という言葉がありますが、まずは「自分の命は自分で守る(自助)」覚悟で備えることが必要です。次に、地域の自主防災組織(共助)で地域が一体となって助け合うことをお願いします。地域力の発揮です。一方、地震などの大災害では、自衛隊、消防、警察(公助)などの公的機関は、道路の決壊、建物の倒壊、火災などで発災直後の活動が困難な場合が想定されます。災害の規模が大きくなるほど「自助」・「共助」・「公助」の順での救助・支援となることを覚悟し、平時から十分に備えましょう。

 

終わりに、被災された皆さんに安らかな日が1日も早く訪れることを願うとともに、被災地の復旧復興が順調に進められることを期待して町長メッセージとします。


  令和6年1月19日     

三股町長 木佐貫 辰生

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