謹賀新年

旧年中は、大変お世話になりました。
町民の皆さまには平成25年の新春を健やかに迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。
 
昨年を振り返ると、わが国では東日本大震災からの復興、円高、欧州債務危機、中国の景気減速、領土問題による日中、日韓関係の悪化など混迷と不安に満ちた1年でした。そのような中、ロンドン五輪が開催。史上最多のメダルを獲得した日本選手団の活躍は、国民に感動、勇気とあきらめない心を与えてくれました。
さて、本町では、県市町村対抗駅伝「町村の部」2連覇達成という輝かしいスタートで幕を開けました。2月、湯場忠志選手がプロボクシング日本王座4階級制覇という前人未到の記録を樹立し、本町初の町民栄誉賞に輝きました。3月、町人口が2万5000人を突破。8月、消防操法県大会で第2部と第5部が活躍しました。また、三股中男子剣道部が全国3位の栄冠に輝きました。

10月、第10回全国和牛能力共進会で、宮崎県は全9部門中5部門を制覇し、2大会連続日本一になりました。その中で本町の福永透君の出品牛が、肉牛部門第9区で優等首席と最優秀枝肉賞を受賞。前大会の父昇氏に続いての日本一で、口蹄疫からの復興とともに、畜産技術の高さと宮崎牛の底力を全国にアピールしました。 12月、三股中駅伝部男子が九州大会で優勝、全国大会では7位入賞という輝かしい成績を収めました。
 
このように素晴らしい話題がある中、本町でのまちづくりの一端を挙げますと、中心市街地の活性化策として、平成23年度から塚原団地の建て替えを行っています。間取りは3DK中心。子育て世帯を優先募集し、三股小の児童数増加に貢献できればと考えています。また昨年3月、県産材をふんだんに活用した弓道場が完成。これが刺激になったのか、三股中弓道部が九州大会団体の部で女子優勝、男子準優勝という好成績を収めました。

そして地域経済活性化、環境政策として、住宅リフォーム助成事業、太陽光発電設置補助や生ごみ減量化、また河川の水質浄化策として公共下水道事業に計画的に取り組んでいます。 このほか、三股小学校での「児童クラブ」設置をはじめ、子育て支援や本町特性に応じたまちづくりを展開中。今年は、駅周辺やふれあい中央広場の整備、武道館の耐震改修設計、公共下水道区域の見直し、過疎対策など地域活性化や住民の安全・安心につながる施策などを展開していきます。
 
本町を取り巻く環境について、少子高齢化に伴う医療・福祉・介護への対応や大型店の立地、6次産業化、TPP問題、雇用不安、そして景気低迷による税収減、さらにクリーンセンターや医師会病院建設に伴う負担など多くの課題があります。各種課題を抱えながらも、今年も、「自立と協働で創(つく)る元気なまち 三股」をスローガンに、町民の皆さまと対話と交流を行いながら、町政に果敢に挑戦します。
結びに、皆さま方のご健勝、ご活躍を祈念申し上げまして、年頭のあいさつといたします。

平成25年1月4日
三股町長 木佐貫辰生

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