謹賀新年
謹んで新年のお祝いを申し上げます
町民の皆さまにおかれましては、令和5年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、コロナ禍の中、町政の円滑な運営、推進にそれぞれの立場でご尽力、ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
さて昨年9月の町長選では、町政4期目を担わせていただくこととなり、その責任の重大さに身の引き締まる思いであります。「街の幸福度」や「住み続けたい街ランキング」の評価に恥じぬよう、これまで同様「見える行政」、「伝わる行政」に心掛け、町民の皆さまとの「情報の共有化」に努めてまいります。引き続き、御指導・御鞭撻をよろしくお願いします。
昨年を振り返ってみますと、新型コロナウイルスまん延のため、一昨年に引き続き多くのイベント・行事が中止・縮小となりました。しかし、町ではウィズコロナとの立場から、コロナ対策と同時に社会経済活動を維持することが重要と考え、5月「まちドラ!」、6月「モノづくりフェア」、10月「教育の日イベント」、11月に「ふるさとまつり・文化祭」などを開催いたしました。
そのような中、ウクライナ情勢や円安に伴う原油・物価高騰対策として農畜産業者へ飼料価格支援や医療機関・福祉事業所・保育所等への支援金支給などを実施するとともに、プレミアム付き商品券発行、水道基本料金の減免、子育て世帯・中小事業所支援、学校給食費支援など本町独自の生活支援対策にも取り組んだところです。
ところで、気候変動に伴う自然災害は、頻発化、激甚化しています。昨年9月の台風14号は、本県を縦断し本町にも多大な被害をもたらしました。梶山地区の土砂崩れでお1人がお亡くなりになり、道路、農地、山林などに多数の爪痕を残しました。現在、早期の復旧復興に取り組んでいるところです。また、最大の警戒が必要との気象台の発表から、新設した5地区防災センターをはじめとする避難所に多くの町民が避難されました。引き続き、防災・減災・国土強靭化に取り組むとともに、町消防団や自主防災組織と連携し町民の皆さまの安全安心に尽力してまいります。
本町の重点施策である子育て支援として、中学生の給食費無償化に取り組みたいと考えています。小・中校生全員の無償化は多大な予算が必要なことから、まずは中学生に絞ったところです。無償化は、中学生保護者の教育費負担軽減にとどまらず、子育て世帯の移住・定住促進、住宅建設などの地場産業の活性化、そして雇用増・税収増に繋がり、経済の好循環を生むものと期待しています。
そして、もう一つの重点施策である、町営五本松団地跡地の拠点施設整備については、5年度から基本設計・実施設計に取り組む計画です。生涯学習と子育て支援、健康増進の各施設を中核施設として、にぎわいと交流促進、人材育成に貢献する拠点を目指します。そして、中心市街地と各集落を繋ぐコミュニティバス「くいまーる」の利用しやすい交通網再編成に取り組み、町民の快適な移動手段の確保に努めます。また、狭く段差のある歩道の再整備に取り組み、高齢者や障害者に優しいまちづくりを目指します。
今年も、「自立と協働が織りなす 元気あふれるまち三股」を創るため、町民の皆さまと、町政全般にわたって、更に元気で誇れるまちづくりを目指したいと考えます。ご理解とご支援をよろしくお願いします。
結びに、皆さんにとって素晴らしい1年であらんことを祈念し、新年のあいさつといたします。
令和5年元旦
三股町長 木佐貫 辰生