「令和7年敬老会」(町長祝辞)
敬老の日を迎えられたご長寿の皆様、健やかにお過ごしのことと心からお祝いを申し上げます。皆様は、それぞれの立場で、永年にわたり、三股町や地域の発展ためご尽力されてきました。心から感謝と敬意を表します。皆様のご支援とご尽力により、若者が多い、子どもから大人まで活気あふれるまちとして発展・成長を続けています。
さて、9月1日現在、県内の最高齢者は西都市の大正3年生まれ、111歳の女性。本町の最高齢者は、大正8年生まれの105歳の男性です。町内女性の最年長者は、103歳です。町内では、100歳以上が21人(男性2人、女性19人)、米寿の方が143人 (男性51人、女性92人)いらっしゃいます。ここ三股町においても、超高齢社会の到来でありますが、元気で活発な高齢者がたくさんいらっしゃいます。
ところで、本町は、昭和45年以降「交通や生活の利便性」や「行政サービスの充実」、「治安・防災で安全な町」、「子育てに優しい施策」などが高く評価され、これまで、人口が50年以上にわたって増え続けてまいりました。しかし、新型コロナウィルス感染症の蔓延以降は、婚姻数の減少や出生数の減少に伴う少子化により令和4年をピークに人口が減少しつつあります。そのため、これからは人口減少を緩やかにし、住んでいる皆さんの生活の満足度を高める施策に努力していくこととしています。
このことから、町や社会福祉協議会では、長寿の秘訣は健康第一との考えから、高齢者の方々が交流するサロン活動を応援するとともに、ぴしゃトレや足もと元気教室などの健康教室を町武道体育館や各地区で開催しています。サロン活動や健康教室は、生きがいづくり、仲間づくりに繋がり、健康寿命を延ばす手段でもあります。多くの皆さんが楽しく参加されることを期待しています。
なお、今後30年間で80%の確率で南海トラフ大地震が発生すると予測されています。自分の命は自分で守るとの観点から、まずはタンスなどの家具類が転倒しないよう固定化をお願いします。そして、お住まいが危険な場合は、隣近所に声をかけ、早めに指定の避難所や頑丈な建物に移動してください。災害はいつ起こるか分かりません。常日頃から、災害への備えが大事です。大切な命を守る行動、一人一人の防災対策へのご協力をよろしくお願いします。
終わりに、本日の敬老会を企画・準備されました自治公民館長さんをはじめ、関係者の方々に感謝するとともに、長寿を迎えられた皆様が今後もご健勝と、ご多幸を祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
令和7年9月吉日
三股町長 木佐貫 辰生