新型コロナウイルスと社会経済活動(町長メッセージ⑳)

5月下旬から今月にかけて、感染者数は全国的に減少しつつあり、本県も同様で病床使用率も改善に向かいつつあります。本町では、教育・保育施設や小中学校での感染者増で休園や濃厚接触者として休職せざるを得ない状況が続いていましたが、ようやく落ち着きを見せ始めています。ただ、若い世代のワクチン接種率が低いことから、これらの世代に感染者が多く見られるところです。現在、4回目の接種も準備を進めています。コロナ対策は、長期戦でwithコロナのステージになった感があります。

・コロナとの共生ステージへ
先般、本町の5月の風物詩「まちドラ!」を従前の形に感染対策を施し、3年ぶりに開催しました。にぎわいと交流が果たせ素晴らしい3日間となりました。コロナとの共生ステージでは、コロナ対策と同時に社会や経済を回すことが重要です。「以前の日常」に向かって、コロナ対策のもと仕事はもちろん、行事やイベントなど人の交流を増やし、地域経済が活性化することが必要です。そのためには、社会経済・消費活動を通じてお金が循環することです。一人ひとりが基本的な感染対策を継続しながら、積極的に街に出かけましょう。

・町の活性化は人の交流から
今月は、「みまたモノづくりフェア2022~つくりびとのカタチ~」を6月17日から3日間開催します。町武道体育館での展示販売でこちらも3年振りです。町内外からの多くの来場を期待しています。一方、先日から県民総合スポーツ祭が県内64会場で開催され、本町の武道体育館が銃剣道の会場となり熱戦が展開されました。2027年の国民体育大会(国民スポーツ大会)宮崎大会では、銃剣道大会の本会場となることから床改修などの環境整備に取り組んでまいります。この圏域では、7月からは、六月灯や夏祭りなどのイベントが各地で目白押しです。感染対策に配慮し、できるだけ開催の方向で検討いただくことを期待しています。「街の活性化は人の交流から」と言いますから。

・屋外では、原則としてマスク不要
夏日(25℃以上)から真夏日(30℃以上)になりつつあり、熱中症が気になる時期を迎えます。先月の天気のいい暑い日、子どもたちが屋外でマスクをして運動しているのを見て、少し不安を覚えました。そのような中、厚生労働省から「屋外・屋内でのマスク着用について」のパンフレットが届きました。「屋外では、人との距離(2m以上)が確保できる場合や、距離が確保できなくても会話をほとんど行わない場合は、マスクを着用する必要はありません。」とのことです。習慣となったマスクを外すのは、若干抵抗があるかもしれませんが、熱中症防止のため励行しましょう。児童生徒も同様の取り扱いとなり安心しました。ただ、マスク着用は従来同様、基本的な感染防止対策として重要です。

・「医療緊急警報」から「医療警報」へ
県は、感染状況が落ち着き始めており、病床使用率が低くなったことから「医療緊急警報」から「医療警報」へ移行しました。発令期間は、6月6日(月)から当面の間としています。このことにより、会食での行動要請が変更されました。従来の飲食店で1卓4人以下、2時間以内の要請が、「ひなた飲食店認証店を利用する場合」は、この制限は撤廃し、「大人数、長時間は控えて」に変わります。認証店以外は、これまで通りです。両者とも、テーブル間の移動は控えましょう。高齢者施設の面会については、ガラス越しやオンラインでの面会に制限していましたが、「感染防止対策を徹底の上、人数を最小限で」に変わりました。

・4回目の接種と未接種者へのお願い
町では、国の指針に基づき4回目の接種を60歳以上の人と18歳以上60歳未満で基礎疾患のある人、重症化リスクが高いと医師が認める人を対象者としています。3回目の接種を終えた人に接種案内を順次発送していきます。接種方法は、集団接種と個別接種で、それぞれ集団接種は多目的スポーツセンターで7月27日から、個別接種は7月から開始します。今まで1回も接種していない人へのワクチン接種については、個別接種で対応していますので、町のコロナワクチンコールセンターへ問い合わせをお願いします。「自分を守り、大切な人を守るため」4回目の接種にもご協力をお願いします。(町コロナワクチンコールセンター TEL51-5670)

終わりに、第6波の収束を願うとともに、社会経済活動の活性化を期待して町長メッセージとします。なお、原油価格・物価高騰に対する町民の「生活者・事業者支援対策」については、早急に町議会に上程する予定で検討を進めているところです。


令和4年6月8日     
三股町長  木佐貫 辰生

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