この田の神は、田上地区にあり、県道77号線(高城・三股線)を東に40~50メートル程入ると祠が見えます。祠は南向きで、南の田んぼを見守っています。
以下は、三股町教育委員会発行の『田の神』(小冊子、発行年不明)からの抜粋です。興味深い逸話です。
「この田の神は女神で大変きびしい方であるらしく盗めばたたりがあるということで盗まれることもなかったのだという。」
これは、タノカンオットイを防ぐために地域の人々で創作したのではないかと推測されます。また、これに関連しているのではないかと思われますが、えびの市発行の『田の神さあ』には、この田の神はオットラレタ先で火事が多く発生したため戻ってきたという逸話が載せられています。但し、基本的に田の神は穏やかな神様と言われています。それは、オットラレてもその先々で田んぼや地区を見守り、その地区に恵みをもたらすと崇められているからです。
所 在 地
大字長田字崎田
型 式
農民立像型
像 高
75センチ
被 り 物
シキ
持 ち 物
右手:メシゲ(しゃもじ) 左手:お碗
建立年代
不明